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元稀勢の里が描く荒磯部屋構想は斬新だけどそれって結婚しないつもり?

荒磯親方 元力士

元横綱 稀勢の里がスーツ姿や協会ジャンパー姿でメディアの前にたびたび登場してきています。なんだか涙の引退会見が遠い昔のことのように感じてしまう。

現役時代のどこかしんどそーな顔とは違い、新米親方の荒磯さんは晴れ晴れすっきりした笑顔を見せています。これから弟子を育てていくことを考えるとわくわくが止まらないのかも知れません。

そんな荒磯さんが現役中に語ったらしい荒磯部屋構想が、ちょっと斜め上行くアイデアもあったりして非常に興味深かったのですが、その通りの部屋を作るとなると人生設計に結婚が入ってないんじゃないか?と思うところも。

荒磯部屋はいつどこに建つ?

稀勢の里の引退が発表されるとすぐに、秋葉原駅と浅草駅の中間あたりに荒磯部屋を構えるための土地の購入を検討中らしいと報道がありました。

近隣には他の相撲部屋はありませんが、信頼する兄弟子の西岩部屋が比較的近いところにあります。国技館にも近いし、この場所に部屋を構えることができればいい立地ですね。ま、なんと言っても稀勢の里ですから支援者はいくらでもいるでしょうし、「稀勢の里の部屋がやってくる」と聞いて嫌がる人はそうそういないでしょう。

所沢に部屋を構えた元雅山の二子山親方がお昼頃に眠そうな顔で審判席に座っているのを見ると、やっぱ両国に近いほうが師匠の体力的にも楽なんだろなと思います。

師匠との確執から早期独立?

独立して新たに部屋を興す親方衆の多くは、引退後3年~5年くらい部屋付として指導にあたりながら準備を進めて独立していきます。

そんな中、荒磯さんと師匠の田子ノ浦さんの間には確執があるので来年にも独立か?なんて話もチラッと目にしました。

これねー、確執というようなこじれはないんですよね(苦笑)。田子ノ浦さんの指導力に難があって、稀勢の里はそれを快く思ってなかったために「師匠」として持ち上げることがなかっただけで、お互い反目してたりということはないです。

目下の稀勢の里の目標は弟弟子の高安を横綱に上げることなので、もうしばらくは田子ノ浦部屋付で稽古場に下りながら師匠修行をするものと思われます。

荒磯部屋は旧鳴戸部屋にはならない

荒磯親方

協会ジャンパー姿を初お目見えの荒磯さん。オーダースーツが間に合わず既製品のスーツをぱつぱつと窮屈そうに着てましたが、さすがは相撲協会、ちゃんと身に合うものがある。

さて、荒磯親方は「稽古をいっぱいする昭和な雰囲気の力士を育てたい」と、稽古熱心な弟子を強くしていくことに意欲的なようです。

先代の教え100%コピーはやらない

荒磯さんが現役時代にことあるごとに口にした「先代の師匠」は、土俵の鬼と恐れられた初代若乃花の弟子だった元横綱隆の里の鳴戸親方です。角界一の猛稽古を強いたいわば鬼二世。

鳴戸イズムで強くなった荒磯さんなので部屋を興したら先代の教えを踏襲して鬼三世になるつもりかと思いましたが、「今の子は現代っ子だからね」と先代のような猛稽古をするつもりはなさそうでした。

力士としての稀勢の里は先代の教えを忠実に守ってきましたが、先代親方の全てに心酔していたわけではなかっただろうと思います。

指導熱心すぎた先代師匠

鳴戸親方と稀勢の里

先代の師匠、13代鳴戸親方は弟子の育成に勉強を欠かさず非常に熱心だったのですが、熱心すぎるあまり過干渉でいいから言うとおりにしとけ!的ワンマンなところも多々あったようです。

稀勢の里の兄弟子にあたるチェコ出身の元幕内の隆の山がなかなか太れないため、自分が糖尿病の治療に使っていたインスリン注射を打ったことが発覚して傷害罪として立件するかどうかという問題になったことがありました。

また、二子山部屋から独立した時に連れて出た期待されていた力士と大ゲンカになり、その力士はそのまま引退してしまったというなんだかなぁ…な出来事もありました。

先代の写真を見せられると、荒磯さんは冗談めかして「うわー怖い」と今でも言ってますし、兄弟子の西岩さんも「先代の師匠より怖い人にいまだ出会ったことがない」と言います。多くの力士衆が師匠の足音を聞くと背筋が伸びると言いますが、先代の鳴戸さんの怖さの比ではなかったのかも。

こういう過激な師匠ですから、荒磯さんとしてはいいところだけを受け継ぐ考えなんだろうなと思います。

荒磯部屋構想はなかなか斬新

関取というのは長く相撲を取っているといずれは自分の手で弟子を育ててみたいという夢を抱くのが常なんでしょうか。

荒磯さんも現役時代からいずれは自分の部屋をこんな風に…というプランを、いつ着手するかは別にして頭に思い描いていたというのを引退直後に掲載された新聞の記事で見かけました。

稽古は2部制

普通、相撲部屋の稽古は早朝から始まって昼前に終り、お風呂入ってちゃんこ食べて昼寝して夕食までは自由時間、夜のちゃんこ食べたら明日の稽古に影響しない程度に遊んでおいで~というのが一般的です。

稽古熱心な子は稽古時間以外にも土俵に下りて一心不乱に四股踏んでたりしますし、関取の付け人につけばあれこれと忙しかったりしますが、幕下以下でも遊んでる子はけっこう遊んでる(笑)

荒磯部屋構想では、稽古は午前と午後の2回行なうつもりだそうです。

旧鳴戸部屋では朝稽古がいつ終わるともなく延々と続くこともあったようですから、メリハリをつける意味で2回なのかなと。

ちゃんこ番は要らない

これが私には驚愕だったのですが、荒磯部屋ではちゃんこ番を設けないらしいです。それじゃちゃんこはどうするんだ?と思いますが、なんと調理師を雇い入れる予定だとか。

お相撲さんが作る料理がちゃんこと呼ばれる中、調理師が作ったらランチでディナーじゃん!

ただ、これも考えようによっては一理あります。

ちゃんこ番は食材の買出しに調理に後片付けと仕事がたくさんでその間は稽古ができません。稽古をたくさんする力士を育てたい構想の中では、ちゃんこ番のために稽古ができないのは不公平だし、味つけのおぼつかないちゃんこを食べるくらいなら旨いもん食べさせようと。

しかし、調理師を雇ってしまうということは、荒磯さんの頭には女将さんが厨房に立って弟子衆に料理を教えるという新しい部屋ならではの光景がイメージとしてないということの裏返しです。

この人、結婚せんつもりか??

角界には藤島親方みたいに独身のまま部屋を運営している親方もいますが、藤島さんとこには年寄衆が何人もいるわけで、師匠一人の新興部屋が女将さん不在で回るだろか…。

荒磯さんの荒磯部屋設立への道は始まったばかりです。これからいろいろ勉強していく中で考えが変わっていくかもしれません。この先どんな建物が建って、どういう弟子が入ってきてどう育っていくのか。楽しみは尽きませんね。

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