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春場所の逸ノ城の覚醒はホンモノ?強すぎるいっちゃんを手放しで喜べないわけ

逸ノ城 相撲好きの独り言

二度寝の大器だった逸ノ城が平成最後の場所で再び目を覚ましました。

場所の序盤は好調でもどっかで失速してやる気あるのか?と思う相撲になることが多かった逸ノ城。ところが春場所はどうしたことか強いの何の!あれよあれよで14勝1敗の準優勝。すごい!いっちゃんすごい!

『純朴』という言葉を可視化して肥大化させたような逸ノ城は可愛いカテゴリの力士として人気ですから春場所の一体何を食ったんだ的大活躍に大いに喜んだファンの方々は多かったです。この調子なら大関・横綱も遠くないねという声も聞かれます。

しかし、逸ノ城が春場所の勢いを失うことなくばりばり上っていくことにふと危機感を抱いてしまうのです…。

逸ノ城はなぜ覚醒した?

モンゴルの怪物と呼ばれた2014年のデビュー年からはや5年。あの頃の勢いのままなら今頃とっくに横綱になってたと思います。

ところが取り口を研究されて勝てなくなり、どんどん増える体重を持て余し腰痛の持病も抱えて無理しない相撲が多くなって、気がつけは聞こえてくるのは「逸ノ城のやる気スイッチはどこにあるんだ?」

そんな中での逸ノ城の覚醒は、後から上ってきた貴景勝に先を越されたことと、今年初場所に5場所守ってきた三役から落っこちて、金星を2つも挙げたのに負け越してしまったことが無関係ではないでしょう。

逸ノ城はどこかおどおどして気弱そうに見えますが、実際は他の力士衆と同じくかなりの負けず嫌いだと思います。

初場所前に今年の抱負を聞かれて「大関を目指します」と言っていましたから、体格に恵まれていることにかなり自信を持っていたはずです。

ところが平幕に落っこちた初場所、一場所で三役復帰できるつもりで土俵に上ったものの負け越し、さらには貴景勝があと一歩で大関獲りという活躍を見せて、これは相当悔しかったと思います。

春場所前には出稽古はあまり好きじゃないと言われていましたが「千賀ノ浦部屋に出稽古に行きたい。貴景勝と稽古がしたい」と言い出して親方を驚かせたそうですから、初場所で味わった悔しさがやる気スイッチを押したのは間違いなさそうです。

目を覚ました逸ノ城をファンは喜ぶ

このところ序盤はそこそこいいけどイマイチぴりっとしない相撲で大負けしない代わりに大勝ちもしない土俵が続いていた逸ノ城がやっとポテンシャルを生かした相撲に目覚めたことで、改めて逸ノ城人気の高さを実感しました。

逸ノ城

解説の舞の海さんが言った「相手に絶望感を与えるような勝ち方」そのものの土俵に這わせる相撲。あまりの強さに逸ノ城を倒せるのは持病の腰痛だけかも…と思っていたら、千秋楽の支度部屋でぎっくり腰が出たという笑うに笑えないオチつきです。

春場所は千賀ノ浦部屋への出稽古の成果か前に出る相撲をとっていて、逸ノ城が出足を身につけたら無双よねと思っていた通りの強さを見せてました。

眠れる獅子の如き逸ノ城をもどかしく思いながら応援していた皆さんにとってはこれぞ逸ノ城!という相撲が見れて嬉しくもあり誇らしくもありだったと思います。

このまま横綱一直線を喜べないわけ

春場所の逸ノ城の強さがこのまま続くようなら、大関は手の届くところにありますしじきに横綱に昇進するでしょう。その前に横綱大関フル出場での全勝優勝だってじゅうぶんあり得そうです。

自分の陣地からほとんど動かずに相手をべちゃっと潰す相撲は、ファンであっても次第に恐怖を感じ、どうしたら逸ノ城を倒せるかを考えるほどだったようです。

春場所の逸ノ城の決まり手は15番中9番がはたき込みか突き落としでした。一歩ぐいっと踏み込んで相手を捕まえたら首根っこを押さえつける『逸ノ城プレス』とでも名づけたい取り口が多かったです。

問題はここなのです。

圧倒的な強さを見せはしましたが、そこに相撲がもつ攻防の面白さがない。ただ強いだけ

逸ノ城は地元ゆかりの力士ですからもちろん応援しているのですが、この先毎場所ほぼこの相撲で勝ち星を重ねて番付を上げていったら、それを楽しめるのはせいぜい2場所、その後はヒール力士扱いになるのは見えています。

さらに問題なのは、ヒールでも何でも強ければいいじゃんという価値観が根付いてしまうと、やたらでかくて力が強いだけの力士がぞろぞろ出てきて、味気ない相撲が続く時代が来かねない。

それでなくても今の土俵は無気力相撲が横行していた時代を別にして昔に比べて粘りがなくあっさりした相撲が多くなっています。逸ノ城スタイルの相撲が増えると相撲はいよいよ面白くないものになってしまいます。

春場所の逸ノ城のそら恐ろしい強さを見ていて、相撲の将来が心配になってきております。逸ノ城が電車道で大関・横綱に駆け上がるのを阻止できるのは誰なのか。

誰にもできずに腰痛だけが阻止、なんてことにならないことを祈るばかりです。

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