いい席で観戦できるかも

逸ノ城ダイエットやめて好調なれど再関脇をその体重で大丈夫?

2018年5月8日

逸ノ城

2018年夏場所では湊部屋の逸ノ城が久しぶりに関脇に戻ってきます。

ここしばらく新入幕のときの鮮烈デビューは一体何だったのかと思わずにいられないほど精彩を欠いた相撲が続いていましたが、昨年の九州場所あたりからいちくんは突然かつての強さを発揮。

各方面から「太りすぎだ やせろ!」と言われており、体重を落とさないと上で満足のいく相撲はとれないと思われていたのですが、昨年ダイエットをやめた途端に謎の好調です。

…が、再関脇の五月場所を逸ノ城はちょっと冗談でしょ?!という体重で迎えます。いやいやいや…いちくん、ちょっと無謀じゃございませんかね…。


逸ノ城の体重が過去最高

逸ノ城 駿 いちのじょう たかし■
1993年4月7日モンゴル国アルハンガイ県うまれ(25歳)湊部屋所属
本名:アルタンホヤギーン・イチンノロブ 愛称:イチコ、いっちゃん、いちくん

序の口の取組から生放送してくれるAbemaTVのチャットに時々逸ノ城の親戚を名乗るモンゴル人がやってきます。本物かどうかは定かではありませんが。

5月13日に初日の大相撲五月場所、逸ノ城は西の関脇で土俵に上ります。

かねてからベスト体重は195キロとか言ってましたが、春場所は215キロとベストとされる体重をはるかにオーバーしていたにも関わらず9勝6敗と勝ち越しております。

体重を落とさなくても勝てることが分った逸ノ城、5月場所は怒涛の225キロ 自己最高体重をマークしております!ダイエットをやめたので怖いものはありません!前月比10キロ増って ダイエット中の人だったら憤死しそうだわ。

しかし、一抹の不安が残ります。果たして10キロも増えた体重で体の動きをきちんとコントロールできているのでしょうか。

場所前のインタビューでは「問題ない 体もよく動いている」と答えてはいますが。

逸ノ城のダイエット奮闘記

逸ノ城で検索すると『ダイエット』のキーワードが一緒にくっついてくるほど逸ノ城は体重を落とすことと戦ってきました。

逸ノ城の取り口は典型的な組相撲で、がっぷり組んでしまえば横綱大関でも簡単には動かせない強みがあるのですが、懐に入られてわちゃわちゃされると体が重くて足がついていかない欠点がありました。

しかし、すり足やてっぽうなどの基礎的な稽古が嫌い、関取が自分一人と言う小部屋所属なのに出稽古が苦手と稽古が足りておらず、隠れてでも食べたいくらい甘いものが好きと自分に甘いところがあったため、なかなかベスト体重に落とせずにいて、ぱっとしない相撲が続いていました。

そんな中、2016年には一門の横綱鶴竜にせっかくの体が太りすぎのせいで生かせてないと体重を落とすよう説教を受けます。

鶴竜の説教が身にしみた逸ノ城は本格的に体重を落とすことに取り組みます。

しかし体重は落ちたものの筋肉まで一緒に落としてしまうというアスリートにあるまじきヘタクソをやらかした上に腰を傷める始末。腰高でぬるっと立って懐に入られて起こされ、そのまま寄られて踏ん張りきれずに土俵を割ってしまうような相撲に終始する場所が続きました。

この頃の逸ノ城は自分の体がほかの力士より大きいことを意識しすぎるあまり、相手に怪我をさせないよう気を使ってしまうという変な優しさがありました。テレビで観戦しながら、そんな気遣い要らん!と何度大声を出したもんだか。


ダイエットをやめたわけ

本格的にダイエットに取り組んでもなかなか結果を出せず、腰が痛くて寝られない夜を「なんて夜って長いんだろう」と悶々と過ごしていた逸ノ城。このままだとでかいだけのモンゴル人力士になりかねないと心配しておりました。

それが昨年10月ごろ、突然ダイエットをやめてしまいます。

思うような相撲が取れずに腐り気味でしたがこの頃には腰痛がだいぶ楽になりました。んで、考えたんだそうです。

「ボクってしっかり組めば簡単には動かせないんだから、そういう相撲を取ればいいんだ。」

低迷している間、いろいろ考えすぎていたんですね。というか、周りの誰もが思っていたことなのに今さら?!

そこから積極的に出稽古に励むようになり、古タイヤを使ったトレーニングを組み入れたりして肉体改造を始めたところ、めきめき筋肉も戻って安定した相撲がとれるようになってきました。

それに加えて、体調が戻ると同時にそれまでの変な気遣いをしなくなりました。もう、土俵に上った時から顔つきが違う。いちくん、顔が怖い!これが九州場所以降の復調に大きく貢献したように思います。

三役定着に必要なことは

226キロの超重量級巨漢力士になった逸ノ城は今度こそ三役に定着し、ゆくゆくは大関横綱を狙うようになるのかどうか気になるところです。

逸ノ城は腰の調子はよくなってきていますが、腰に負担をかけたくないのかあっさりと土俵を割ってしまう相撲がまだまだ見られます。確かに体重がありますからケガは何より怖いですが、ちょっと勝ちへの執念が足りないかなと思う面がありますね。

またがっぷり組むことにこだわりを持っていますが、出足を磨いてぶちかます相撲が取れるようになると怖いもんなしになるのは間違いないところです。

新入幕のときの快進撃にモンゴルの怪物と呼ばれた逸ノ城が、ホンモノの怪物に進化する日が来るのが楽しみです。