大阪場所初日、照ノ富士が久々の白星でスタートです おめでとー!

鶴竜帰化承認を待つかわいい横綱の優しくない一面とは?

鶴竜 力士衆と親方

大相撲かわいい番付を作ったら文句なしの横綱と思われるホンモノの横綱 鶴竜。

モンゴル人力士につきものの引退後はどーすんだ問題を抱えていましたが、将来も角界に残って指導に当りたいと帰化申請を行なっています。その進捗は?

癒し系の外見だけでなく人柄も真面目で温厚、とても優しいと非の打ち所がありませんが、実際は「あの鶴竜が?」と思うような一面もあるようです。



鶴竜の帰化問題はどうなった?

帰化申請の進捗

平成最後の九州場所を西の横綱で迎える鶴竜ですが、現時点では帰化申請が通りましたというニュースは入ってきていません。

もともと鶴竜は引退後はアメリカで事業を興す考えを持っていたそうです。しかし「やっぱり相撲が好きだから角界に残りたい」と昨年秋に母国モンゴルに対して日本へ帰化申請に必要な手続きを開始していたと今年1月のスポーツ報知が報じていました。

順調に手続きが進んでいれば今年の初めくらいには法務省に帰化の申請を出しているはずです。帰化申請が承認されるまでにはだいたい半年~1年くらいが平均的ですが、鶴竜が日本の家族ごと帰化するのか自分ひとりが日本国籍になるのかによって承認までの時間に差が出そうです。

帰化するに当っての条件を見ると鶴竜は何一つ条件的な不足がないので帰化は問題なく承認されそうですね。

帰化後の親方への道

さて、鶴竜はまだモンゴル国籍ですから引退後に襲名すべき親方株は持っていません。横綱は引退後5年に限って現役名で親方になることができますが、その5年の間に年寄株を取得しないと親方として残れないってことになります。

鶴竜が帰化に本腰を入れたということは、引退後5年以内に年寄株を取得できる目処がついたということではないかと思われます。

現在参与として角界に残っている親方衆の中に時津風部屋(鶴竜の一門)で指導に当っている元 蔵王錦の武隈親方がいます。このあたりと話がついたのかなーと、推測です。

鶴竜の優しくないところはすごく意外

鶴竜のかわいいし優しい一面

鶴竜

鶴竜の顔、特に笑顔はポメラニアンの子犬なみのかわいさがありますな。(ただし、鶴竜をわんわんと呼ぶのは天下の横綱を犬呼ばわりしているようで若干抵抗があります。モンゴルの俗語でも「犬」はあまりいい意味ではありませんし)

日々鍛錬して横綱に上り詰めた男性に対してかわいいかわいい言うのもどうかとは思うのですが、言わずにいられない和む笑顔。顔つきに性格が出るとよく言われます。鶴竜はいい人ぶりがにじみ出ております。

鶴竜は素直で真面目だと親方衆が口をそろえます。

鶴竜がまだ独身の頃に、人柄を見込んでか師匠の井筒さんのお嬢さんとの縁談が持ち上がったことがあります。

師匠のお嬢さんとの結婚は相撲の伝統の中ではごく普通の部屋継承への布石でしたから、師匠としては結婚を機に国籍を日本にしていずれは部屋を継いでもらいたいという心づもりがあったろうと思います。

この縁談は鶴竜が今の奥さんとさずかり婚することになって霧散してしまったのですが、師匠は「(さずかり婚は)うちの部屋の伝統だから仕方がない」と、婚約会見で頭をかきながらコメントしていました。

この会見後、師匠は体調を崩して寝込んでしまったのですが、それがお嬢さんとの結婚がなくなった心痛によるものかどうかは定かではありません。しかし、師匠と鶴竜の関係は今も良好なようです。

鶴竜には勝負師らしくない優しさがあります。

昨年春場所13日目、新横綱の稀勢の里は対日馬富士戦でその後長いこと苦しむ原因となった大怪我を負い、翌日14日目の対戦相手が鶴竜でした。

14日目の一番は稀勢の里が力なく押し出されてしまいましたが、取組後の囲み取材で鶴竜が語ったのは「相手は大怪我してるし、どう相撲とればいいのか…」。

時としてこの心優しさが裏目に出ることもあるのですが、勝負の鬼になりきれない優しさだなと思います。



えっ?あの鶴竜が?!

鶴竜の奥さんは6歳年下のダシニャム・ムンフザヤさんという方であります。モンゴルの安めぐみと言われたら ふむふむと納得してしまう美人さんです。

2016年の九州場所、鶴竜は久しく遠ざかっていた優勝を手にしました。優勝を決めて引き上げる花道で奥さまが駆け寄ってきてキスしたシーンが印象的でした。

鶴竜

このあとの鶴竜のちょっと照れくさそうに背中を丸めて支度部屋に向かう後姿がなんともほっこりしました。

モンゴル人は親愛の情を示すために男女問わずよくキスする民族ですが、顔立ちが日本人に似てるため「きゃっ!」という驚きとともに、拉致被害者の曽我ひとみさんが夫のジェンキンス氏と久方ぶりの再会を果たしたときにタラップを駆け上がってキスした様子を連想してしまった。

こんなの見せられると自宅ではむっちゃラブラブの優しい夫でありパパなんだろうなぁと思いますよね。

しかし、鶴竜はとても意外なことを口にしていました。

鶴竜は横綱在位28場所(2018年九州場所含む)のうち優勝が4回に対して休場が10回と、磐石の横綱とは評価しがたい成績です。

古傷を抱えながらの土俵はつい引いてしまう悪癖が出ても勝てず、休場場所ばかりが増えていきます。2017年は皆勤できた場所が1場所しかなく、進退を問う声がいっそう高まりました

穏やかそうに見えて実はものすごい負けず嫌いの鶴竜は横綱としての責任を果たせていない自分自身への苛立ちの中、追い詰められていました。

この頃の心境を鶴竜は「イライラしていて家族に辛い思いをさせてしまった」「子どもが生まれても可愛いと思う余裕すらなかった」と語っていました。

心優しきパパさんどころか、腫れ物に触るようにしなくちゃいけなかったんですね…。奥さまもさぞかし大変だったろうと思います。

末っ子横綱からの脱却

稀勢の里が横綱に昇進するまでは、鶴竜はモンゴル3横綱の末っ子という位置づけでした。その立場に甘えていた部分はあったと思います。出られないのは悔しいけど自分が休んでも先輩横綱が2人いるし~みたいな。

しかし、日馬富士が角界を去り、稀勢の里は昇進したもののずっと休場し、白鵬までもが途中休場して一人横綱になってしまったときから鶴竜は変わりました。

初めて一人横綱として臨んだ場所は、長い休場から復帰した場所でした。一人で場所を背負う重圧は想像に難くないものがあります。

正直この場所の途中で横綱全滅になるんじゃないかと思いましたが、鶴竜は優勝こそ出来なかったものの15日間土俵をつとめて千秋楽を迎えることができました。これは大きな自信になったと思います。

そして翌場所に久しぶりの優勝、その翌場所も優勝して初の連覇を成し遂げました。横綱に昇進してから25場所目でやっとこさ横綱の面目躍如といったところでしょう。

土俵に上ったときに困り顔なのは相変わらずですが、この横綱が勝つ気がしないと思わせてしまう気弱な気配を漂わせなくなっています。

圧倒的に強い横綱ではないけれど、真面目な性分がにじむたたずまいはどこか憎めません。目下の者を育てる意欲も出てきています。鶴竜はいい親方になると思います。

古傷をだまし騙しで土俵に上る鶴竜。優勝して巨大な鯛を掲げてほやっと笑うあの顔がまた見たいものです。



コメント