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【師匠は辛いよ】佐渡ヶ嶽親方は息子の琴鎌谷が横綱にならないと先代を超えられない?

佐渡ヶ嶽親方 元力士

幕下以下の取組を見ていると、「琴」の字のつく佐渡ヶ嶽部屋の力士が多いことに気がつきます。師匠は13代佐渡ヶ嶽 元関脇・琴ノ若です。今でもイケメンですが現役時代は思わず見惚れてしまうほどの男前でした。

新弟子不足に悩む角界にあって多くの弟子衆を抱え、さらにお相撲DNAたっぷりの息子の琴鎌谷も入門してきてじりじりと番付を上げてきています。

一見安泰そうに見えますが、佐渡ヶ嶽さんには佐渡ヶ嶽さんならではの大きなプレッシャーがあるようです。



佐渡ヶ嶽部屋の力士数が多いわけ

最近、どこの部屋の公式サイトを見ても「新弟子募集」のお知らせが掲載されています。

多くの部屋が20~30人くらいの弟子衆を抱え、中には横綱がいるのに所属の力士が3人の井筒部屋とか、2人しかいない所属力士のうちの一人は師匠の息子という鏡山部屋のような小部屋もあります。

そういう中にあって佐渡ヶ嶽部屋には実に41人もの力士衆が所属しています。

先代佐渡ヶ嶽の豪腕

当代の佐渡ヶ嶽さんの師匠は1960~70年代に土俵に上った元横綱 琴櫻の12代佐渡ヶ嶽でした。2016年に起きた地震で大きな被害を受けた鳥取県倉吉市の出身です。

琴櫻

鋭い出足から猛牛の異名をとったといわれますが、怪我や病気が多かったことから「ボロ櫻」とも言われてました。「横綱 琴櫻」という分厚い本を読んだことがありますが、よくこれだけ悪いとこだらけで綱が張れたもんだと感心してしまった。

先代佐渡ヶ嶽さんは横綱時代より師匠になってからがすごいのです。

先代の佐渡ヶ嶽さんは弟子を集めるため日本中に自ら足を運びました。当時は各地の支援者やタニマチが話をつけて師匠に引き合わせるのが普通の時代でしたから、部屋の総帥がわざわざ訪ねてくるとなれば恐縮もするし嬉しくもあるしで、佐渡ヶ嶽部屋への入門を決めるケースが多かったようです。

先代さんは他の部屋が目をつけていた子でもお構いなしに出向いていって勧誘したため、「不知火型の土俵入で広げた腕でみんなかっさらっていってしまう」と他の部屋の師匠衆が嘆いたといわれます。

そのため1980年代には佐渡ヶ嶽部屋は200人近い弟子を抱える大所帯でした。

現在の佐渡ヶ嶽部屋に所属の力士が他より群を抜いて多いのは、ひとつは先代が培った人脈が生きているからだと思います。



跡目を継いだ師匠の苦労

当代佐渡ヶ嶽さんが師匠になったのは2005年11月、先代さんの定年に伴ってのことです。当代さんは先代さんの一人娘と結婚した婿養子ですから、王道の部屋継承コースだったということになります。

先代から部屋を継ぐのは、ゼロスタートで部屋を興すよりずっと楽そうに見えますが現実はそんなに簡単なものではありません。

跡目を継いだ師匠には先代が大切に守ってきた部屋を衰退させるわけにはいかないというプレッシャーがのしかかってきます。

先代佐渡ヶ嶽

先代の佐渡ヶ嶽は名伯楽と呼ばれていました。先代が師匠になって以降、佐渡ヶ嶽部屋からは4人の大関が誕生しています。その全員が先代時代の弟子です。つまり琴風(現 尾車親方)以外の3大関からすれば当代師匠はかつての兄弟子という関係です。

先代さんは2007年に琴光喜が大関に昇進したのを嬉しそうに見届けてからほどなくして亡くなりました。その後2011年に琴奨菊が大関に昇進した時、インタビューで語ったことは「先代の師匠も喜んでくれていると思います」でした。

力士衆にしてみれば、師匠が代替わりしても入門したときの師匠が自分の師匠という思いがあるのでしょう。

これは師匠の側にも同じようなことが言えると思います。先代の時代の弟子は先代から預かった弟子、自分の代で入門してきた子が真の自分の弟子。

当代佐渡ヶ嶽さんのもとに入門してきた琴勇輝が初金星を飾ったとき、佐渡ヶ嶽さんはたまたま解説席に座ってましたがアナウンサーはまず向こう正面の親方にコメントを求めました。

当代さんが泣いていてコメントできそうになかったからです

画面にそれが映ったわけではありませんが、向こう正面の親方がひとしきり琴勇輝の相撲を褒めたあと、アナウンサーが佐渡ヶ嶽さんに「大丈夫ですか?」と声を掛けてからコメントを求めたことで分ります。

自分の代で入ってきた子が金星を挙げられるくらい成長したことが何より嬉しかったんだと思います。琴勇輝はいい親方孝行をしました。



琴鎌谷が横綱にならないと

かつて幕内で活躍した力士の孫とか甥といった身内が角界の門を叩きましたというニュースを時々見かけます。

当代佐渡ヶ嶽さんの息子も琴鎌谷の四股名で土俵に上っております。パパが師匠って増位山とか若貴兄弟なんかと同じですね。

パパに瓜二つだったら女子が放っておかないイケメンになったでしょうが、んー、おじいちゃん成分の方が強いかもしれない(笑)

大関を4人も輩出した部屋を継承した当代佐渡ヶ嶽さん、先代を超えるにはなんとしても横綱を育てなきゃです。

現在は幕下の琴鎌谷、とびきり強い!とはまだ言えません。相撲ぶりは「パパに似て脇甘いわー」って感じです。

それでも本人的には大関まで上ったらおじいちゃんの四股名の琴櫻を継ぐ意向があるそうですから、のんべんだらりと相撲とればいいや みたいな甘い考えは持ってないでしょう。

佐渡ヶ嶽部屋には琴手計という若干19歳の伸び盛りがいます。2歳年上の琴鎌谷もうかうかしていられません。

2代に渡ってさすがの佐渡ヶ嶽といわれるためには、息子氏であり孫氏でもある琴鎌谷にかかる期待は大きそうです。



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