【かーこ】顔触言上・がぶり寄りって何?若干ふざけた相撲用語の解説

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相撲用語の解説です。もし自分が相撲を見始めたばかりの人に尋ねられたらこう言うだろうな~と思いながら作成しています。(鋭意加筆中)

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相撲用語の解説【か~こ】

【か】

腕をかえす/かいなをかえす

差し手の肘を外側にあげて相手の脇を開けさせる技。おっつけが内向きに絞るのとは反対の動きをする。上手を取られにくくなったり、上手から下手に巻きかえられたりしにくくなる。

顔じゃない/かおじゃない

相撲の世界の隠語でまだそんな実力はないという意味。
「この調子だと三役に楽々上れるんじゃないですか?」
「いや、顔じゃないっす」 という風に使われる。

顔触言上/かおぶれごんじょう

幕の内土俵入と横綱土俵入が終わったあと、立行司(不在の場合は三役行司)が土俵に上って翌日の取組を呼び上げること。昔、テレビもラジオもなかった時代に翌日の取組を告知した名残である。

一番ずつ相撲字で書かれた紙を四方に示し、控えている呼出に渡す。何番かおきに立呼出が土俵に上って「とざい、とーざぁい(東西、東西の意)」と観客の注意を引くが、見ている人はほとんどいない(苦笑)

古式ゆかしい雰囲気で管理人はとても好きなのだが、NHKの中継では本日の取組が流されているので見えないし、物言いや取直しが相次いで時間が押しているときには省略されてしまうのが実に残念。

肩透かし/かたすかし

決まり手のひとつ。相手の脇の下に差した手で相手の腕の付け根を抱えるか脇にひっかけ、体を開きながらもう一方の手で相手の肩や首ねっこをはたいて引き倒す。
肩透かし

文字にするとかなりの高等技術なのだが、見ているほうにはどれくらいすごい技かよくわからない。そのため力士衆には申し訳ないけどあまり盛り上がらない引き技の扱いである。

かち上げ/かちあげ

立合で、脇を締め肘をかぎ型に曲げた状態で相手の胸の上部あたりにぶつかりながら押し上げること。立合の威力が増す。

かちあげ?

横綱白鵬のかちあげがよく問題視されている。これははじめから肘があがっているので本来のかちあげではなくエルボー。美しくない。

がぶり寄り/がぶりより

攻め技のひとつ。相手の廻しをとったらしっかり腰を落として自分の腹と胸をぶつけながら上下に揺さぶりつつ寄る。元大関・琴奨菊や元大関・琴風(現 尾車親方)が得意。

スマートな技とは言えないがなかなか難しい技だと思う。その証拠に上手くできる人がほとんどいない。

がっぷり四つ/がっぷりよつ

お互いが廻しをとって胸を合わせて組み合うこと。得意手が同じ相四つ同士だと立ったと思ったらがっぷり組んでいることも少なくない。(例:白鵬と栃ノ心)

双方の力が拮抗していると組んだまま動かなくなることがある。一見休んでいるように見えるが、実際は動かずにいても体中に力が入っているらしい。

神送り/かみおくり

初日の前日に降りてきていただいた土俵の神様に天にお帰りいただく儀式。その場所で初土俵を踏んだ出世力士にたちによって幣(ぬさ)を持った行司が胴上げされる。授賞式が全部終わってから行なわれるので、NHKの中継では見ることができない。

胴上げの前に出世力士たちにお神酒が振舞われ、手打ちが行なわれる。それから行司が胴上げされるのだが、なんで胴上げするのかはイマイチ謎。ただ、これを見ると相撲は神事だなぁという思いを深くする。

胴上げが終わると土俵に埋めた供物を掘り出す作業が始まるのだが、いきなりスコップと小型の重機が登場するので落差がすごい(苦笑)

かんぬき

両差し(もろざし)になった相手の両腕を抱え込んでぎりぎり締め上げること。かんぬきにきめるという。どうかすると腕が折れてしまうのでとても痛い。この状態のまま土俵の外に出すのがきめ出し。

かんぬき



【き】

給金直し/きゅうきんなおし

勝ち越すこと。勝ち越すと場所ごとに支給される褒賞金が増額される。勝ち越しをかけた一番を給金相撲という。

金星/きんぼし

平幕力士が横綱に勝つこと。美人の女性のことを指す相撲界の隠語でもある。
金星を挙げると場所ごとに支給される力士褒賞金に4万円が上乗せされ、それは力士を引退するまでずっと続く。というわけで、調子を崩したまま出場した横綱が時として金星配給機になってしまうことがある。

横綱に勝つことを金星というのに対して、大関に勝つことを銀星という。こっちは給金になんら影響しないただの白星として扱われるだけだが、玉鷲の言うところの『夢の部屋』(インタビュールーム)に呼んでもらえる。

禁じ手/きんじて

反則行為のこと。禁じ手を出したほうが負けとなる。以下が禁じ手となっているものである。
・ぐーで殴る
・まげや髪をつかむ(もみあげも×)
・目やみぞおちなどの急所を突く
・両手でばちーんと両耳をはさむように張る
・前袋(廻しの大事なところを隠している部分)を引く
・喉をつかむ
・故意に蹴る
・指を1本または2本折り返す

以前はまげつかみも「故意に」という文言があったが、規則が変わって故意じゃなくてもまげをつかんだら反則となった。そのため、わざとじゃないけど流れの中でまげに指がはいってしまって負ける力士が時々出る。さぞかしくやしかろうと思う。

【く】

国者/くにもん

同郷の力士をさす言葉。
最近は少なくなったが、かつては上位力士が同郷の下位力士にことさら目をかけて可愛がることがあった。関係ないけど、佐田の海の化粧廻しにはくにもんならぬくまモンがついている。
佐田モン

2018年秋場所、久しく幕下に陥落していた豊ノ島が久しぶりの十両の土俵で取り直しになったとき、花道の奥で部屋も一門も違う国者の後輩の十両力士である千代の海が自分の胸を叩いて豊ノ島にエールを送っていた。

それに力をもらった豊ノ島は関取復帰の大きな足がかりとなる4勝目をあげたのであった。ええ話や…。

首投げ/くびなげ

決まり手のひとつ。または女性とお布団の中でするイイコトを意味する隠語。
相手の首に腕を回してひねりながら投げる。大抵は廻しをひきつけながら寄られたために苦し紛れに出すことが多い。

イイコトを意味するわけは、首投げが決まった形がちょめちょめをしている姿に似ているからである。やだもう 恥ずかしいっ

くるくる舞の海/くるくるまいのうみ

小兵力士のレジェンド(?)舞の海が主に巨漢力士に対してよく使っていた小兵ならではの戦法。

相手の横について廻しをとると相手は正面で捕まえようと横に回るが、舞の海はちょこまかとよく逃げるので両者が土俵の真ん中でくるくる回っていることからこう呼ばれた。

お客さんを沸かせることでは最上級の技だったが、やってる本人はうっかり変な倒れ方をされると自分もケガをするので必死だったようだ。

クンロク

9勝6敗のこと。8勝7敗はハチナナという。
主に大関の成績がいまいち不振なときに使われることば。

相撲の世界では、横綱は負けないのが当たり前で大関はその横綱を脅かす存在でなくてはならない。その力量があると認められたからこそ大関に推挙されるので、9勝6敗なんていうふた桁勝ち星すら挙げられないことが続く大関はクンロク大関と陰口を叩かれることになる。


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