元翔天狼が借りていた『春日山』の名跡が所有者の勢のもとに戻されました

復帰して現在三段目の照ノ富士は1年半で幕内を実現できる相撲が取れるか

照ノ富士 力士衆と親方

史上初の『ふんどし担ぎの大関経験者』として春場所に土俵復帰した照ノ富士。

こじらせまくった膝のケガに加えて内臓疾患まで発症と泣きっ面に蜂の苦しい状況に、ホントに土俵に戻れるのか?と心配されてましたが、春場所を皆勤して夏場所は三段目で土俵に上っています。

大関陥落以降も変わらず応援している方の多さはこのサイトの照ノ富士記事を読んでくださる方の多さからも分りますが、期待を一身に負った照ノ富士は以前の強さを取り戻すことができるでしょうか。



目標は『1年半で幕内』

春場所の相撲はどうだったか

昨年7月場所でとうとう幕下に陥落して以降、4場所を全休して土俵に戻ってきた照ノ富士をひと目見ようと、早い時間の取組でありながらかなり多くのお客さんが会場に入ってました。

照ノ富士

なかなかの膝ですよ。膝だけ見たら安美錦か栃ノ心かって感じですよ。一時期はむくみが出て顔が変わって見えていましたが、久々の土俵に上ったときは比較的すっきりしてました。

一場所休んでも相撲勘を取り戻すのに多少の時間がかかるといわれるのに、両膝の手術を経ての4場所全休、稽古もあまり出来てないとあって相撲が取れるのか?という若干の不安もありました。

しかし、初戦は西岩部屋の若野口を叩きこんで下し、2戦目は幕内経験のある尾車部屋の天風が対戦相手でしたが小手投げで勝利しています。序二段で元大関と元幕内の取組が見られるなんて嬉しいような切ないような。

照ノ富士 天風

照ノ富士は入門前に尾車部屋で何日か稽古をつけてもらったことがあるそうです。その時照ノ富士の面倒を見たり一緒にゲームで遊んだのが天風だったのだとか。

そういう旧知の2人が番付を落として対戦することになにか感慨を覚えますね。

春場所の成績は7戦全勝。やはり地力十分の元大関ですから力で圧倒という相撲が多かったように思います。(他の序二段の力士衆にとってはある意味災難だったかも)

しかし、優勝決定戦で高校の後輩の狼雅(二子山部屋)に掬い投げで負けて残念ながら優勝を逃しました。

照ノ富士

優勝決定戦までの7番は上半身だけの相撲でも勝てた相手もいたものの、狼雅みたいな超序二段級の実力をもった注目株相手ではまだキビシイことが優勝決定戦で明らかになってしまった(涙)



まだ残る不安材料

5月場所、照ノ富士は番付を上げて三段目49枚目で土俵に上っております。春場所の様子を見る限りでは膝より心配されていたかも知れない糖尿病などの内臓疾患の方も落ち着いているように見えました。

照ノ富士

膝のケガがあるとじゅうぶん膝を曲げられないことも多々ありますが、夏場所の照ノ富士はしっかり腰を割ることができているようです。サポーターの下につけているかなりゴツイ装具のお陰でしょう。

本割では復帰後全勝だった照ノ富士ですが、夏場所は4番相撲で追手風部屋の大翔成に押し出しで負けてしまって連勝がストップ。ストレート勝ち越しがお預けになってしまいました。

この一番、いつも通り圧力をかけていったのですが土俵際で逆転されて足が出ちゃった。若干油断したかようにも見えましたがまだまだ横に振られたときに足が付いていかないようです。

三段目49枚目で全勝を逃してしまった照ノ富士、よもや負け越すことはなかろうと思いますが(現在10日目)、不安材料は残されています。



幕内復帰は可能か

春場所はまだどこか恐る恐る土俵に上っている様子が見えましたがそれでも久しぶりに土俵に上って声援を受けたことは照ノ富士にとって大きな力になったようです。

しかしながら手術をした膝との付き合い方が身についたとはまだ言えないように思います。

多くの力士が膝に故障を抱えながら土俵に上っています。中にはケガをする前とは相撲スタイルを変えざるを得なかった人もいます。

照ノ富士は相変わらず膝に負担がかかる力任せに抱え込む相撲が見られます。いまの番付ならそれでも力で押しきれますが、この先幕下に上ってもそれが通用するかどうか。悪くすればまた膝を壊しかねない怖さをはらんでいてなんか怖いような。

幕内復帰を急ぐのではなく1年半というやや長めのスパンを設定した照ノ富士。思い通りに動かない膝とうまく付き合いながら体調を管理し、力に頼らない相撲を身に付ければ、幕内復帰は十分に可能だろうと思います。



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