翔猿9月場所で敢闘賞!関取衆の新入幕成績一覧 幕内デビューで一番勝ったのは誰だ?!

翔猿あれこれの一覧

コロナのクラスタ発生で玉ノ井部屋の丸ごと休場で始まった9月場所。幕内は初日から2横綱+2人を欠いてのスタートでしたが、まあ休場者が出る出る出島の大変な場所でした。

そんな中で八面六臂の大活躍だったのが新入幕の翔猿です。小さい体(しかしケツはでかい)で怖いものなしに大暴れし、千秋楽まで優勝争いに名を連ねて11勝4敗の大活躍でした。

所属の追手風部屋で用意された鯛は残念ながらカメラの前でぶら下げてもらえなかったのですが、その後お造りになったのか煮つけに化けたのか消息は不明です(笑)

さて、翔猿の新入幕11勝はあっぱれ!!な成績ですが、他の関取衆や親方衆の新入幕時の成績はどうだったかを調べてみました。そしたらなかなか面白いことが分かってきました♪

2020年9月場所の関取衆 新入幕時の成績

まずは勝ち越し!新入幕

幕下から十両に上がるには高い高い壁があると言います。やっとの思いで十両昇進を果たしても関取の強さに跳ね返されてしまう人も多いです。

1場所7番のちょんまげから1場所15番の大銀杏として定着するには、稽古場でどれだけ強くてもそれだけでは賄いきれない何かがあるんでしょう。

十両をさくさく通過して新入幕という人がそう多くないところを見ると十両から幕内の壁もまた簡単には越えられない高い壁がそびえているのでしょう。新入幕力士を見るとまずは勝ち越し!と思いますよね。

実は、関取衆の新入幕時の勝ち越し率はけっこう高いです。

2020年9月場所の関取衆は十両・幕内合わせて71人います。そのうち、未入幕力士が10人いますから幕内の土俵に立っている、もしくは立ったことがある人は61人いて、新入幕時に勝ち越した人は37人。勝ち越し率60%です。

これだけ見ると「へー」なのですが、十両と幕内で分けるとはっきり差があることがわかりました。

幕内でとってる人の勝ち越し率半端ねぇ!

まずは幕内力士の新入幕時成績一覧のうち10勝以上あげた幕内の力士衆です。わたくしはびっくりしたね。

新入幕成績力士名 翌場所 翌々場所
13-2逸ノ城 (準優・殊敢金)8-76-9
12-3白鵬(敢)11-48-7
11-4霧馬山(敢)9-6中止
碧山(敢)6-98-7
翔猿(敢)これからこれから
10-5朝乃山(敢)5-109-6
正代(敢)9-66-9
妙義龍9-6(技)7-8
竜電(敢)8-73-12
阿武咲(敢)10-510-5(敢金)
佐田の海(敢)6-98-7
琴奨菊8-77-8
魁聖(敢)6-94-11
石浦(敢)6-97-8
阿炎(敢)10-57-8(金)
志摩ノ海(敢)8-75-10
松鳳山4-117-8
旭大星(敢)6-91-6-8

すごいのが境川部屋の関取衆が全員2けた勝利で新入幕場所を飾っていることです。念のために現在下に落ちている豊響と元豪栄道の武隈親方の成績も調べましたが、ともに11-4の好成績でした。

年齢が近い力士が集まってて切磋琢磨した結果でもあるでしょうが、境川親方の力士を育てる手腕のすばらしさだと思います。男を磨きたい若者は境川部屋に入門することをお勧めします。

新入幕成績力士名翌場所翌々場所
9-6遠藤
※9‐5‐1
6-911-4(敢)
北勝富士9-67-8
高安6-99-6
德勝龍6-97-8
8-7鶴竜6-99-6
御嶽海5‐8‐210-5
隠岐の海5-100‐0‐15
照ノ富士9-69-6
隆の勝4-112‐4‐9(十)
琴勝峰10-5これから
豊昇龍これからこれから
新入幕成績力士名翌場所翌々場所
7-8貴景勝11-4(敢)11-4
大栄翔6-98-7(十)
栃ノ心8-78-7
炎鵬9-6(技)9-6
6-9照強6-912-3(敢)
明生9-6(十)9-6
5-10千代大瀧
※5‐4‐6
8-78-7
4-11玉鷲10-5(十)7-8
豊山11-4(十)4-11
宝富士9-6(十)5-10
7-8(十)10-5(十)
若隆景
※4‐1‐10
9-6(十)10-5(十)
3-12琴恵光9-6(十)8-7(十)

現幕内力士の新入幕時勝ち越し率71%、そのうち二けた勝利率45%!まずは勝ち越しどころではない成績でデビューした人がわらわらしておる。

横綱白鵬が新入幕含めて向こう3場所の星勘定が一番いいあたり、ああ白鵬だなぁという感じがしますが、それに次ぐのが意外や(失礼かw)阿武咲です。ケガしてなかったら今頃どのあたりにいたのやら。

新入幕で金星を挙げたのは逸ノ城ただ一人です。そもそも新入幕で横綱戦が組まれるってのが異常事態なのであります。あの時の逸ノ城のばか強さは未知の巨大生物のように映ったに違いありません。

ただ、幕内に上がってきた時にめっちゃ強い人は必ず三役定着そしてそれ以上かというとそういうものでもなく、横綱鶴竜はやれやれ8勝の勝ち越しでしたし貴景勝の幕内デビューは負け越しでした。

十両と幕内の力の差は想像以上にでかい?

お次は十両で相撲取ってる幕内経験者の新入幕時の成績を見てみましょう。

新入幕成績力士名翌場所翌々場所
10-5剣翔(敢)6-96-9
富士東6-97-8
9-6琴ノ若中止4‐6‐5
千代の国
※9‐5‐1
3‐10‐20‐0‐15
8-7千代丸5-108-7
千代翔馬9-67-8
7-8錦木9-68-7
千代ノ皇3‐8‐48-7(十)
大翔鵬9-66-9
6-9大奄美8-710-5
東龍7-8(十)8-7(十)
英乃海6-98-7(十)
千代鳳6‐6‐3(十)10-5(十)
北磻磨5-10(十)4-11(十)
5-108-7(十)7-8
4-11明瀬山1-14(十)3-4(幕下)
3-12旭秀鵬9-6(十)9-6(十)

9月場所の十両で幕内経験ある17人のうち10勝以上あげた人は2人だけで、勝ち越し率は36%であります。

幕内の土俵に上がりながらまた十両に舞い戻ってしまった人の中にはケガで思うように取れない人もいますが、幕内でずっと取ってる人もだいたいあちこち痛いです。

幕内に定着できるか否かの差は何か。相撲を取ったことのない素人が考えるに、幕内に定着できる人は対戦相手への対応力が高く、こいつはこう来るから自分はこう行けば自分の相撲に持っていける というのを見つけるのが早いんじゃないかなと。

ちなみに、ケガで大銀杏が結えないところに番付を落としている力士を何人かピックアップしてみたのがこちらです。

新入幕成績力士名翌場所翌々場所
9-6友風8-711-4(殊金)
常幸龍4-116-9
矢後6-96-9
8-7宇良11-47-8(金)
5-10臥牙丸10-59-6

新入幕はなぜ案外勝てるのか

新入幕への抱負としてみんな口をそろえて「勝ち越し目指して」と言いますが並べてみると勝ち越し率けっこう高いです。

その理由の考察前にちょっとこれを見てくださいまし。

2017年大相撲

2017年のカレンダーですが、引退した人を除けばほぼ現在の幕内の面子です。つまり幕内はほとんど変わらない面子をぐるぐる回しながら土俵に上がっているってことです。

7月場所では十両の優勝決定戦で立浪部屋力士3人による巴戦が行われましたが、ここまで手の内を知り尽くした間柄じゃないにせよ幕内でずっと取ってる人たちはそれぞれの相撲が分かっています。

新入幕力士は幕内強いんだろうなーとわくわくドキドキしながら本場所を迎えますが、迎え撃つ幕内力士たちはどういう相撲を取るヤツなのか本場所の土俵で取ったことがほとんどないのでよく分かりません。

対策の立てようがない。

9月場所の翔猿があの体で11勝4敗という成績は実に見事です。

これは追手風部屋は関取がたくさんいるので出稽古に行く必要がほとんどなく、他の部屋の力士は稽古場でも肌を合わせたことがないこと、さらに今年は巡業も中止になってしまったのでいよいよ相手を知る機会がなかったということが無関係ではないと私は考えております。

おまけ 若手親方衆の新入幕時の成績

親方ちゃんねるのお陰でどうかすると現役の力士衆より親方が好きなんじゃないかって人も出てきたような(笑)

新入幕成績力士名
親方名
翌場所翌々場所
11-4豪栄道(敢)
武隈
8-75-10
栃煌山(敢)
清見潟
6-94‐6‐5
10-5安美錦(敢)
安治川
7-81ー14
9-6玉飛鳥
熊ヶ谷
4-110‐5‐10
稀勢の里
荒磯
6-98-7
琴欧洲
鳴戸
11-4(敢)9-6
豪風
押尾川
4-119-6
8-7天鎧鵬
音羽山
6-95-10
佐田の富士
山科
8-76-9
大乃国
芝田山
6-98-7
蒼国来
荒汐
6-98-7
垣添
8-711-4(技)
7-8木村山
岩友
7-86-9
北太樹
小野川
2-137-8(十)
里山
佐ノ山
2-136-9(十)
翔天狼
北陣
8-710-5
6-9豊ノ島
井筒
8-7(十)8-7
朝赤龍
錦島
8-710-5
5-10嘉風
中村
8-79ー6
4-11若荒雄
不知火
6-9(十)9-6(十)

親方ちゃんねるに出演していた親方衆を拾ってみましたが、新入幕2けた勝利の親方3人ってまだ髷が頭に乗ってる人たちばっかり。

もしかして今の幕内って史上最強?その検証はまた折を見てやってみる…かも知れません。

コメント