ケガで手術とリハビリ中の友風に残る土俵復帰の心配事

友風 力士衆と親方

膝の脱臼と靭帯損傷の重傷を負った尾車部屋の友風。搬送された福岡の病院から大きな病院に転院して手術を受け現在はリハビリ中とのことですが、土俵に戻れるまでにはかなりの時間が必要と報じられております。

力士にケガはつきものですが、友風の場合はそれでケガする??な状況だったことや取り口などのこともあり、良くなったー!わーい!!と戻るわけにいかないのではと心配してしまうのですが。




友風のケガはなぜ起きた?

九州場所2日目、友風は同門の先輩の琴勇輝戦で防戦一方のまま押し出され、土俵下に飛び降りた時に靭帯損傷を伴う右膝の脱臼という重傷を負いました。

友風 脱臼

土俵下に崩れ落ちたままなかなか起き上がれない友風を土俵の上から心配そうに覗き込んでいた琴勇輝が「(膝が)外れてると思った」とコメントした通り、友風の膝は外側に外れてしまってました。さすが琴勇輝、自身も膝が外れやすくて自分で入れられる脱臼のプロ(?)の見立ては正しかった。

ジャンプと脱臼

スポーツ現場において起きる膝の脱臼はもっぱらジャンプして着地した時によく起きます。これは着地の際に腿の筋肉が激しく収縮することが原因のようです。

友風は左足を土俵に残して右足だけを先に土俵下におろしたのですがその時外れてしまいました。

正直、なんでぇ???ですよ。土俵の高さが原因だとするなら、毎場所誰かが膝を外してるはずですがそんなことはない。

4日目にも若隆景が土俵下に飛び降りた時足の甲を脱臼してしまいましたが、これは土俵下に控えていた錦木の足を踏みそうになって避けたときにひねったのが原因ですから友風のケガとは事情が違います。

友風のケガは師匠衆も困惑の色を隠せないようで、浅香山さん(元 魁皇)は「こんなの今まで見たことがない。稽古不足としか言いようがない」とのコメントを出していました。

体重と衝撃

脱臼の原因を調べてみると、過去に脱臼したことがあると癖になってまた外れるというケースがあります。それを克服するために千代の富士が筋肉の鎧で固めたのは有名な話ですね。

友風にも学生時代に脱臼の既往歴があるかもと調べてみましたが記録として残っているものはないようです。師匠の尾車さんが自身も現役時代に大けがで苦労したことを引き合いに出して「みんなそこから這い上がってくる。お前もプロになったんだよ」と伝えたことから、友風の脱臼は今回が初めてだったのではないかと思います。

じゃあ何で外れてしまったんだ??

力士というのは並みの人の倍、どうかすれば3倍の体重があるわけで、それを支えている関節には相当な負荷がかかり続けていると思います。ですから、普通に着地しても膝にかかる衝撃は一般的なデータで測れないものだろうなと。

普通、脱臼した関節を入れなおすときは部分麻酔で行うそうですが、友風は全身麻酔だったそうです。麻酔の効きが悪かったのか、意識がある中で入れなおすとか怖すぎる!!ということだったのかは定かではありません。




土俵復帰と心配事

友風の膝は外れた時に靭帯を損傷してしまったので(膝が外れないようにつないでいるのが靭帯なので、友風みたいにはっきり外側にずれてるような外れ方だと傷むのは無理もない)再建術を行い現在はリハビリ中であります。

なぜ縫合ではなく再建というのか。

実は、靭帯ってものは皮膚と違って縫合してつなぎなおすことが出来ないものです。そのため自分の体の他のところから靭帯を切り出して取り換える生体再建と、人工靭帯を使った人工靭再建の2種類があります。

生体靭は自分の体の一部を使うので予後はいいですが回復に時間がかかり、人工靭は早く治るけど切れやすい欠点があります。

復帰までどれくらい?

友風が搬送されたとき尾車さんは「最低1年はかかる」とコメントしていました。その後手術が行われたという報道に合わせて「半年くらいを目途」と言ってましたが、なんにしても長期の休場は避けられない状況です。

元幕内の宇良が最初に靭帯を傷めて休場した時は、ケガした場所を含めて丸1年かけての土俵復帰でした。ところが復帰して3場所目で同じところを断裂してしまって再休場してしまったことがあります。

友風の手術が生体靭と人工靭のどっちで行われたかは明らかにされていませんが、なんで??という状況で膝が外れて傷めてしまったことを考えると、土俵復帰を急ぐ選択をするとまた同じことが起きかねないように思います。

外科手術に求められるQOL(quality of life)、力士のQOLってすごいハードル高そう… 友風、ぜったい体重落とせって言われてそうだ。

取り口の問題

大学進学の際に音大に行くか日体大で相撲をとるかの二択だったという友風はピアノ力士として有名になりました。

ピアノ力士としては有名ですが相撲取りの本分である取り口はあの大きな体を十分生かせているとは言えない引き相撲が多く、好角家を満足させる相撲を取っているとは言い難い気がします。

膝を傷めると前に出るときはいいのですが引く相撲は膝への負担が大きくて今まで通りには取れなくなります。友風が土俵に戻るためには相撲のスタイルを根本から見直す必要が出てきそうです。

身についた相撲を変えるのはかなりの努力が必要です。引く相撲は特に体に染みついてますから相撲スタイル変えるのは大変だろうなあ。土俵に上がってる友風を見るたびに、その大きな体を生かしてもっと圧力かけて前に出ようよ~と一人ぶつくさ言ってましたが、いざ本当に相撲スタイルを変えなくてはならなさそうな局面に置かれてるのを見ると複雑だったり。

友風はこの先いつまで休めば土俵に戻れるのか、まだ見当がつかない中でリハビリに励んでいると思います。もしかしたらこの先相撲を続けるかどうかの迷いの中にまだいるのかも知れない。

先だって不慮の事故で引退を余儀なくされた『最愛の』兄弟子の中村さん(元 嘉風)は友風の復帰を全力で支えるとコメントしていました。

頑張れ友風!私たちファンは、あの友風スマイルをまた見られる日をいつまででも待ってる所存でございます。




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