正代・朝乃山・貴景勝つぎの横綱は三大関の中から出てくるか

横綱相撲好きの独り言

この1年で白鵬・鶴竜の両横綱が引退後に親方として指導するために日本国籍を取得しました。そして朝乃山・正代が相次いで大関に昇進いたしました。

休場が続いていた両横綱は場所直前に鶴竜は肉離れでまたもや休場、出場を明言してその通りに出てきた白鵬も3日目から休場してしまいました。横綱不在の場所が続きます。

土俵には大関候補がわらわらしています。ただ、候補全員が大関に上がったら誰かが横綱に上がるか陥落しないと重量オーバーでブザーが鳴りそうです。

私は大関は横綱行の一方通行の覚悟で上がって欲しい人なのでそろそろ新横綱に誕生していただきたい!

というわけで誰が次の横綱になりそうかいろいろ考えてみました。

年内に横綱がいなくなる?

白鵬、鶴竜とも休場5場所となりました。横綱は若手の壁となるべく厳として存在するものであって欲しいのですが、そもそも壁がない状況が続いています。

横綱になってから6場所連続して皆勤できたのが1回しかない鶴竜はともかく、白鵬はケガをしない横綱だと思ってきましたがさすがにガタが来た感は否めません。

この2人は全関取衆の中で入門が早い2トップです。どこも悪くなかったらむしろそっちがオカシイ。

白鵬は前時津風親方の退職で宙ぶらりんになった間垣の名跡を取得するため調整中と報じられ、鶴竜の方は井筒の株を取得済という話が出ています。(公式に発表されてないので現時点では亡くなった15代井筒のご遺族が所有となっていますが)

鶴竜は5月、白鵬は7月に進退をかけると言っておりますが、それぞれの場所の結果如何では9月場所にはこの2人が綱を外している可能性がゼロではないでしょう。

次に横綱に上がるのは三大関の誰か?

横綱に上がるためにはまずは大関に上がらねばならんので3月場所の3大関の強みと弱みを考えてみます。

正代/大関としても未知数

3月に前相撲で土俵に上がり翌年9月には十両入り、所要3場所で十両を通過して新入幕という出世の早さからあっという間に大関だろうと期待されておりました。

ところが期待に反していつの間にか「なんとなく幕内にいる人」になっちゃってました。勝昭氏がいい体してるのにもったいないとよく嘆いてましたっけ。

おととし9月を平幕4枚目で3勝12敗という惨憺たる成績で終えてからこれじゃあかん!と気持ちを入れなおしたのか覚醒。正代ってこんなに強かったっけ?と思ってるうちに初優勝、そして大関昇進であります。去年の3月は関脇でしたがまさか年内に大関になるなんて想像もしませんでした。

正代の強みはのけぞっても相撲が取れるとこでしょうか。もともと胸で受ける相撲で土俵際まで押し込まれながら突き落とすような勝ち方がデフォルトなので足腰は非常に強い。それが今は前に出る相撲に変わってきています。

ただ、もともとがネガティブ思考なのでプレッシャーを味方につけるのは苦手そうです。新大関の場所で途中休場したため大関2場所目にしてカド番を迎えましたが、その時「落ちたら落ちたで…」と気弱なコメントを出してました。

そう言いつつ11勝4敗の成績を残して見せるあたりは実力充分を感じさせますが、横綱の重圧は大関の比じゃないと言いますから、いざ綱とりということになったら気持ちが追い付かなくて相撲が消極的になりそうな気がします。

朝乃山/こだわり強すぎ?

三段目付け出し100枚目でデビューして翌年3月に新十両、この人も正代と同じく3場所で十両を通過したエリートさんであります。

入幕してから若干もたついた感はありますが平幕優勝経験者ですし新三役入りを果たしてからは俄然やる気出して一気に大関昇進を決めました。大関昇進を確定させたのが無観客の昨年春場所だったため、静寂の中でひっそり昇進したみたいでちょっと可哀想だったなあ。

朝乃山の強みは大きくて柔軟な体と突き押し相撲が主流の土俵において右を差せばほぼ負けないとこでしょう。四つ相撲は体が柔らかければ懐が深くなりますから非常に有利です。

朝乃山は引き技をあまり食わないのですが、これも体の柔らかさが大きく関係していると思います。とにかくこの人は前傾してれば非常に強い。

ただ、突き押しが主流の土俵ではそう簡単に廻しを許してくれるはずがないので、廻しが取れないまま上体が起きてあわあわする場面をまま見かけます。大関になってから特に裏返しにされて背中に土をつけることが目につきます。

自分の型になれば強いけど、相手ペースになりかけた時に挽回する器用さがやや足りないように思います。ちょっと型にこだわりすぎてるような。

今後綱とりってことを考えた時に一番気になるのが序盤で星を落としがちなところですかね。この人はスロースターターなんだろか。

序盤で負けても大関の勝ち越しは10勝と言われるレベルをクリアしてきていますが、結局それが後を引いて優勝できないのはいささかもったいないところです。

貴景勝/場所前の調整がカギ?

2017年7月場所、若干20歳の前頭筆頭の貴景勝は初顔の横綱白鵬に対して張り手を食らわせました。この若造ええ度胸しとるなぁと思ったものです。

平幕時代は負けん気の塊で土俵態度も良いとはいえない場面が多々ありましたが今や尊敬される大関になりました。

突き押しだけじゃ横綱は無理とよく言われています。確かにこれまで突き押し一本で廻し取られたら手も足も出ないという人が綱を張ったことはありません。

しかし白鵬・鶴竜の両横綱が土俵を去るのはそう遠いことではなさそうですから、そうなると対戦相手の大半は突き押し相撲。突き押し最強の力士でいれば横綱として十分通用しそうです。

貴景勝の足は25.5という一般男性でも小さいくらいのサイズです。接地面があれだけ小さいのに押し負けないあたり、どんだけ上半身強いんだよと思います。

最初の優勝の時に繰り出して対戦相手を次々土俵に這わせた左の突き落とし(私は最強のどつき倒しと呼んでいる)はケガでかつてのような威力がなくなってしまいましたが、調子がよければ突き3発で相手を土俵の外に出せるパワーはさすがとしか言いようがありません。

ただ、貴景勝はケガが多いのがネックです。

上昇志向が強いので昇進がかかるようなここ一番の場所を控えると極限まで鍛えこみすぎて本場所で壊れたりする。2019年秋場所の千秋楽、御嶽海との決定戦で大胸筋の肉離れを起こして負けてしまいましたが、鍛えすぎて筋肉に負担をかけすぎていたことが原因で押したら切れたと聞いて押し相撲が押して切れたらどうやって相撲取るんだよと思いました。

今年の1月場所も綱とりがかかる大事な場所でしたが初日から4連敗と動きが悪く、歩いただけでふうふう言ってるしえらい太ったなぁと思ってたら場所前に鍛えすぎたため体が大きくなりすぎて動きにくくなってしまったと見かけました。

自分に全然自信がないと語っていた貴景勝ですが、その自信のなさを稽古でカバーするにしてもこのやりすぎるところは改めていかないと力士としての寿命を縮めてしまうんじゃないかと心配になります。

横綱に一番近いのは誰だろう

番付的には大関が横綱に一番近いところにいるわけですが、元大関魁皇の浅香山さんみたいに後から上がってきた人にどんどん先を越されてしまうことも普通にあります。

とりあえず3月場所の三大関の中ではケガさえしなけりゃ貴景勝が早いかなぁと思います。なんせあの丸い体には勝ちたい強くなりたい横綱に昇進したいという強い気持ちがぱつぱつに詰まっているのでね。

ただ、大関復帰を目指す照ノ富士というバケモンが控えてますし、もしかしたら突然化けてあっという間に大関昇進を果たし怒涛の勢いで綱張るところに行ってしまう人が出てくるかも知れない。

次の横綱は必ずしも三大関の中からは出ないだろうなぁというのが私の思うところです。

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